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2025年8月 高血圧の基準が変わりました

一般の方の正常な血圧の定義は、家庭血圧で115/75mmhg以下で、診察室血圧は120/80mmhg未満です。

2025年8月、高血圧症の方の治療目標が130/80(診察室血圧)となりました。

健康を守るうえで欠かせない重要な血圧の指標が変更されました。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めるため、早期の発見と継続的な管理が大切になります。いままで緩めであった高齢者の基準値、家庭血圧の基準値が厳しくなりました。

健康的に日常的に運動している方、運動習慣ないが塩分を多くとりがちな方、脳梗塞、心筋梗塞、脳出血などの既往のある方など、個々の状況は異なりますから、血圧の基準は安静時の目安です。安静時と比べて、運動時、ストレス時は、もっと高くなり血管に負担をかけている状態になります。血管壁に薄い部分があると、破れて出血する可能性が高くなります。安静にしていると、血圧が上がらずよい面がありますが、脳梗塞の発症リスクなどが高まります。せめて安静時の血圧は、基準内を推奨します。

■診察室血圧の基準値(mmHg)

分類 収縮期血圧
(最高血圧)
/mmHg
拡張期血圧
(最低血圧)
/mmHg
正常な血圧 120未満 かつ 80未満
正常高値 120〜129 かつ 80未満
高値血圧 130〜139 かつ/または 80〜89
高血圧 140以上 かつ/または 90以上

■家庭血圧の基準値(mmHg)

分類 収縮期血圧
(最高血圧)
/mmHg
拡張期血圧
(最低血圧)
/mmHg
正常な血圧 115未満 かつ 75未満
正常高値 115〜124 かつ 75未満
高値血圧 125〜134 かつ/または 75〜84
高血圧 135以上 かつ/または 85以上

高血圧の診断基準自体に大きな変更はありませんが、日常の状態に近く、実際のリスクをより正確に反映する家庭血圧の基準が少し厳しくなっています。

 

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